JPKI PDF SIGNERはマイナンバー カードを使ってPDFに電子署名ができるフリーソフトウェアです。

PDF電子署名ツールとしては他にも法務局の登記ねっとが提供しているPDF署名プラグインがあります。PDF署名プラグイン自体は無償で提供されているのですが、このプラグインを利用するには有料のAdobe Acrobatが必要となっています。(無料のAdobe Acrobat ReaderではPDF署名プラグインは動作しません。)

無料でPDFに電子署名できないのは不便だと思い、無料で利用できるPDF電子署名ツールとしてJPKI PDF SIGNERを開発、公開することにしました。

電子文書なら印紙税が不要に!

契約書や定款などの課税文書を “紙として” 保管する場合は、文書(紙)に所定の印紙税額分の印紙を貼る必要があります。

ですが、契約書や定款を “電子文書として” 保管する場合には印紙を貼る必要がありません。電子文書にすると印紙税を節約できるわけです。

電子署名は電子文書の改ざん防止や証明のために欠かすことのできないものです。電子署名を活用して積極的に節税していきましょう!

特徴

  • マイナンバー カードを使ってPDFに電子署名を付与することができます。
  • 不可視署名と可視署名の両方に対応しています。
  • 有料のAdobe Acrobatを必要としません。
  • マウスを使ってハンコを押すように直感的に操作できます。
  • Windows用のソフトウェアです。

ダウンロード

準備

JPKI PDF SIGNERの利用には以下のものが必要になります。

  1. マイナンバーカード
  2. ICカードリーダー
  3. JPKI利用者ソフト(利用者クライアントソフト)

必要なものを順番に確認していきましょう。

マイナンバーカード

みなさんご存知のマイナンバーカードです。マイナンバーカードのICの中には個人毎の電子証明書が格納されています。この電子証明書は、国税電子申告(e-Tax)などの行政利用だけでなく、PDFへの電子署名など民間利用もできるようになっています。

まだ手続きしていない方は、急いでマイナンバーカード交付手続きをしましょう。

  ⇒ 必要な手続きについてはマイナンバーカード総合サイトで確認できます

ICカードリーダー

マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーが必要になります。 ICカードリーダーには接触型と非接触型があります。扱いやすい非接触型がオススメです。

ちなみに、私はソニー NFC通信リーダー“PaSoRi” RC-S380/Sを使っています。JPKI PDF SIGNERの動作確認もこの機種でしています。

JPKI利用者ソフト

JPKI利用者ソフト(利用者クライアントソフト)は地方公共団体情報システム機構が運営している公的個人認証サービスの利用に必要なソフトウェアです。

 ⇒ こちらからダウンロードしてインストールしてください

動作確認

マイナンバーカード、ICカードリーダー、JPKI利用者ソフト(利用者クライアント)の準備ができたら、ここで一度、動作確認をしておきましょう。

コンピューターにICカードリーダーを接続して、マイナンバーカードを挿入してください。(非接触型の場合はリーダーの上にマイナンバーカードを置きます。)

JPKI利用者ソフトを起動します。JPKI利用者ソフトをインストールしてもデスクトップにアイコンは作成されません。Windowsのスタートメニューから公的個人認証サービスJPKI利用者ソフトを選択して起動してください。

「証明書をみる」の欄にある自分の証明書ボタンをクリックします。

証明書の選択ダイアログが表示されるので、署名用電子証明書を選択してOKを押します。

パスワードの入力を求められるので、マイナンバーカード交付時に設定した署名用電子証明書暗証番号を入力してOKを押します。署名用電子証明書暗証番号は英数字6文字以上16文字以下です。数字4桁で設定した他の暗証番号と間違えないように気を付けましょう。

画面にあなたの基本情報が表示されればOKです。マイナンバーカードの中に入っている証明書をICカードリーダーで読み出すことができました。

このウィンドウを右上の×印をクリックして閉じて、JPKI利用者ソフトも終了させてください。

インストール

マイナンバーカードの読み取り基本動作が確認できたら、JPKI PDF SIGNERのインストールに進みます。

JPKI PDF SIGNERをダウンロードして、適当なフォルダーに展開してください。これだけでJPKI PDF SIGNERの使用準備は完了です。

使い方

JPKI PDF SIGNERを展開したフォルダーのjpki-pdf-signer.exeをダブルクリックして起動してください。

電子署名を付与したいPDFファイルを開きます。ファイル開く… でPDFファイルを選択するか、もしくは、ウィンドウにPDFファイルをドラッグ・アンド・ドロップしてください。

適当なPDFファイルで電子署名の練習をしてみたい方は、下記リンクからPDFのサンプル(請求書)ファイルをダウンロードすることができます。

 ⇒ PDFのサンプルファイルをダウンロードする

PDFの電子署名には不可視署名可視署名の二種類があります。見た目は異なりますが、電子署名としての効果はどちらも同じです。

不可視署名
印影画像(ハンコの絵)を使わずに署名するタイプを不可視署名と言います。PDFの見た目は署名前と変わりません。文書を受け取った人はAdobe Acrobat ReaderなどのPDFアプリケーションの署名プロパティを表示して署名を確認することができます。印影画像(ハンコの絵)を用意する必要がないので簡単に使えます。
可視署名
証明書と印影画像(ハンコの絵)を含むタイプを可視署名と言います。可視署名は印影画像(ハンコの絵)をクリックすることで証明書の表示ができるので、文書を受け取った人が直感的に署名を検証することができます。あらかじめ、印影画像(ハンコの絵)を用意しておく必要があります。

不可視署名

はじめに、簡単に使える不可視署名の使い方を説明します。ここで、コンピューターにICカードリーダーを接続してマイナンバーカードを挿入しておいてください。

署名したいPDFを開いて、右側にある印影なしで電子署名するをクリックします。

確認ダイアログが表示されます。OKをクリックします。

パスワードの入力を求められるので、マイナンバーカード交付時に設定した署名用電子証明書暗証番号を入力してOKを押します。署名用電子証明書暗証番号は英数字6文字以上16文字以下です。数字4桁で設定した他の暗証番号と間違えないように気を付けましょう。

電子署名が完了しました。ファイルに名前を付けて保存しましょう。

署名したファイルをAdobe Acrobat Readerで開いて署名されていることを確認してみましょう。

「署名済みであり、すべての署名が有効です。」と表示されています。署名パネルを開いて署名の内容や証明書を確認することもできます。

注意
署名を検証するためには、公的個人認証サービスが配布している署名用認証局の自己署名証明書をコンピューターに追加しておく必要があります。 詳細は “電子署名を検証するには” を参照してください。

可視署名

可視署名には印影画像(ハンコの絵)が必要になります。

あらかじめ、紙にハンコを押してスキャナーで取り込み、透過PNG形式で印影画像を作成しておいてください。

印影画像の例

  • 印影の余白部分は白ではなく透過にしてください。
  • オススメの色は ■#c90006 です。
  • 印影部分も20%透過にしておくと、文書の下地に重なって見栄えが良くなります。
  • 実際の印影(ミリ単位)の 3~6倍程度のドット数で画像を作成してください。
    (18mmの印鑑であれば、18×6=108ドット程度です)
ヒント
印影画像はミリ単位にスケーリングされてPDFに埋め込まれるので、画像のドット数はいくつでも構いません。ドット数によって印影が大きく表示されたり小さく表示されたりすることはありません。ただし、印影画像ファイルはPDFに埋め込まれるので大きな画像を用意すると、それだけ署名後のPDFファイルサイズが大きくなってしまいます。

印影の追加

右側の余白部分を右クリックして追加を選択します。

新しい印影の追加ダイアログが表示されます。

  1. ファイル参照…を押して作成済の印影画像(ハンコの絵)を選択します。
  2. 表示名には任意の名前を付けることができます。
  3. 横の長さと縦の長さをmm(ミリメートル)単位で入力します。

印影の情報を入力したらOKをクリックします。

右側に新しく追加された印影が表示されます。

印影の選択と位置

右側のリストから使用する印影をクリックして選択します。選択されている印影は青色で反転表示されます。この状態でマウスカーソルを左側のPDF表示領域に移動させると、マウスカーソルが印影(ハンコの絵)になります。

押印する位置を決めてクリックすると署名が始まります。

注意
押印位置をクリックする前にコンピューターにICカードリーダーを接続してマイナンバーカードを挿入しておいてください。

パスワード入力とファイル保存

パスワードの入力を求められるので、マイナンバーカード交付時に設定した署名用電子証明書暗証番号を入力してOKを押します。署名用電子証明書暗証番号は英数字6文字以上16文字以下です。数字4桁で設定した他の暗証番号と間違えないように気を付けましょう。

電子署名が完了しました。ファイルに名前を付けて保存しましょう。

署名したファイルをAdobe Acrobat Readerで開いて署名されていることを確認してみましょう。

署名されたPDFファイルを開くと、ちゃんと押印された状態になっています。この印影はただの画像オブジェクトではなく、署名オブジェクトです。

Adobe Acrobat Readerの場合は、印影をクリックすることで署名のプロパティが開いたり、マウスカーソルを重ねることで署名の検証結果がポップアップ表示されたりします。

 ⇒ 電子署名を検証するには

変更履歴

Version 0.3.1 (2017/10/13)

  • 64ビットJavaVMで実行した場合に署名に失敗するバグを修正しました。

Version 0.3 (2017/10/12)

  • 増分更新(インクリメンタル・アップデート)できていないバグを修正し複数署名に対応できるようになりました。

Version 0.2 (2017/09/19)

  • 初期リリースです。